はじめに

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過去の出来事、出会った人々、語り合った言葉をふと思い出して、考え込むことがある。

「あの時、もしこうしていたら」とか「なんてことをやらかしたんだろう」という後悔から、今は亡き古き良き友人が語った言葉を思い出し、「あれはどういう意味だったんだろう」という戸惑い、そして数十年も経ってようやくその意味を理解して、もう一度会いたいという深い哀愁にかられることまで様々だ。

渡米するほんの少し前、一回り年上の先輩にこんなことを言われたのを思い出す。

「君はしっかりした意志をもっているからね。自分の人生をこう歩みたいっていう強い気持ちがあるんだろうけど、この先、絶対思い通りに行かなくなることもあるからね。でも絶望しちゃだめだよ」

決して社交的な性格でなかったにもかかわらず、北米、南米、アジア、アフリカを練り歩くうち、様々な人々に出会った。美しい景色を見た。それは人生の祝福ともいえる瞬間ではあったけれど、同時にうんざりするほどたくさんの間違いを犯した。 このブログでは、若かりし頃の僕が一人旅を重ね、北米へ、そして南米へ移住し、アフリカの精神病棟を行き交いするようになるまでのいきさつを書き留めていこうと思う。

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